456 :『星灯(中)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/12/11(木) 21:03:56 ID:Zs8Krqck0 『星灯(中)』 「歩道橋を封じたあの術者は狗神使い。呪殺を専門の生業とする術者で、古くは●太夫と呼ばれた。」寝入った藍をそっとベビーベッドに寝かせた。Sさんの左隣、ソファに座る。「犬を酷く苦しめて…
443 :『星灯(上)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/12/11(木) 00:04:00 ID:Zs8Krqck0 『星灯(上)』 少し開けた窓から吹き込む風が、ソファで昼寝をする翠と藍の頬を撫でていく。Sさんは黙って二人の毛布を整え、ソファの傍らに横座りしたまま優しい笑顔を浮かべた。 「二人でウォーキングを…
417 :『礎(結)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/08/19(火) 00:50:18 ID:h8QhofLM0 『礎(結)』 「お父さん、お父さん。」背後から心細げな声。翠?寂しい夢でも見て目が覚めたのか。殆ど条件反射で寝返りを打つ。左腕で腕枕、右腕でそっと抱きしめて背中を...大きい、誰?さらさらとした長い…
394 :『礎(下)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/08/18(月) 04:21:42 ID:EEO410Fs0 『礎(下)』 明るい月光に照らされた、瑞紀ちゃんとたか子さんの後ろ姿。2人は急ぐでもなく、躊躇うでもなく、しっかりとした足取りで歩き続ける。やがて、山の方へ向かう道の脇道に入った。暫く歩くと立派な石…
385 :『礎(中)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/08/15(金) 23:17:08 ID:0d..PXhI0 『礎(中)』 その日の夕食は宴会料理のお裾分けらしく、とても豪華だった。紅白の厚切り蒲鉾。マグロとハマフエフキとソデイカのお造り三種盛り。そして根菜と豚肉と昆布の煮込み、これがまた滅茶苦茶に美味い。…
377 :『礎(上)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/08/15(金) 22:30:13 ID:0d..PXhI0 『礎(上)』 「この2・3日、クマゼミの鳴き声が随分小さくなった気がしますね。」ダイニングで一緒に夕食の準備をしていた姫が、寂しそうに呟いた。確かに...8月も終わりに近づき、日差しが少し柔らかくな…
354 名前:『手紙』 ◆iF1EyBLnoU 投稿日: 2014/07/27(日) 23:30:07 ID:urrdVUDY0 『手紙』 翠、藍、そしてこれから生まれてくる子供たちへ この手紙を読んでいるのだから、君は既に基本的な修練を終えて、術者になるかどうかを決める大切な時期。けれど、お父さんはもうこの世にい…
334 :『禁呪(結)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/07/07(月) 22:15:10 ID:YR/48AOI0 『禁呪(結)』 その日、朝から妙な胸騒ぎがしていた。『『不幸の輪廻』の活動が活発化している。』と、警戒の通知が来たのは半月ほど前。しかし、未だ大した事は起きていなかった。このまま何事も無く、そう思…
318 :『禁呪(下)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/07/07(月) 21:26:28 ID:YR/48AOI0 『禁呪(下)』 『師走の怪事!?親子3人行方不明』地元ではメジャーな新聞の縮刷版で、その記事はあっさりと見つかった。個人病院を営んでいる医師とその妻、大学生の息子が行方不明だという記事。半月程の間…
306 :『禁呪(中)』 ◆iF1EyBLnoU:2014/07/07(月) 19:52:42 ID:YR/48AOI0 『禁呪(中)』 翌日の夕方、姫のお迎えで大学に車を走らせる。いつもより少し早く大学の第5駐車場に車を停めた。20台分程の、小さな駐車場。車を使う学生は歩くのが苦手。学部の建物から一番遠いこの駐車場…